箱庭的総合

ひとつひとつの分野を
これ以上ないほど縮めて
そしてわれわれはこの分野を総合したと胸を張り
それぞれの分野の内部ではお互いに笑顔を見せ合い
利益や権益を調整している
もしも外の人間が何か批判をしたら
じゃあかれは仲間はずれにしちゃおうということに内々でしている
門外漢を常に仲間はずれをする体制でいるのであり
その反対では決してないのである
ということは文化地図というものは領域が決して覆いかぶさらずに
いってみれば箱庭であるという確信があるからであろう
それが可能になるのは死んだ文化においてだけである
となると次は現に在する文化を死に近づける努力がなされることになり
そこからさまざまな不健全な要求も生まれることになる
みんなが上記のような態度ですましていると
世界からは相手にされなくなるのであり
そうなってくると次は
広義の意味における補助金だよりになるのである