2013-03-24 僕の去就と僕の文学が関係あってはならぬ 文学上の懊悩 僕の去就に僕の文学が左右されることこそ 問題である 僕の文学は独立自尊でなくてはならぬ しかもそれは僕の自尊心と隔絶しておらねばならぬ さらにそれは僕を拒絶し僕を誰も見たことがない新種の狂気に陥らせねばならぬ その新種の狂気は採集不能でなければならぬ 僕はいま正直に告白すると 僕というのはまったく反動的で保守的で モダニストから程遠い人間であった 僕はさっそく神話の仮構築にかからねばならぬ