沈思

沈思の究極は
死してなお考えることではないか
死んでから考えられないような人間は
ちゃんとしていないのではないか
ならば試しに死んだほうがよいのか
ぼくなどはこういうのんびりした論理展開で
死を試してみたくなるのだが
多くの自死作家はそうではなくて
緊急性を要するつきあげがあったのだろう
そのつきあげというのが
なぜイミネントだったのか
ぼくは知りたくもあるが
知ったらぼくも自死を遂行してしまいそうで
怖くもある
そうだぼくは怖いのである!
だからいまだにデビューすらためらっている