2013-07-28から1日間の記事一覧

沈思

沈思の究極は 死してなお考えることではないか 死んでから考えられないような人間は ちゃんとしていないのではないか ならば試しに死んだほうがよいのか ぼくなどはこういうのんびりした論理展開で 死を試してみたくなるのだが 多くの自死作家はそうではなく…

作家と俗

どうも今いる作家を並べて眺めると どの作家にも俗を感じるのである 俗を感じさせる作家でありながら俗を書いていない気がする 俗を書かないのだから当然聖も書かないであろう おそらくかれらは、俗ではなく卑近を、聖ではなく遠聖を書いているのである なら…

散歩する女児

キャラもののサンダル鳴らしゆくおとめ肉の去来を予感せる音 手と足を振りに振りつつ時折に虚空に見せるうつろげな顔 はにかんでこぼれた歯と歯胸内に都会の毒はいつぞ入らん 父親の手引きあゆめるその足の音の先なるおとめ青空

共通体験なり共感なり、つまりは共同的何か

日本人特有の傾向がある それは一言で言って「共同」である ぼくはあらゆる作家は、「共同」リソースにただ乗りしてはいけないと思う ならばぼくは日本人を突き放さねばならぬ いきおい隔絶した人物を主人公にしてかれから体験を奪い取らねばならぬ だがそう…