2010-07-22 ふまれて蹴った 生活詩 電車で酔った女が 僕の足を踏んだ そこで僕は きっかり五分後に その女のヒールの裏を 軽く蹴ってみた 女は何事もなかったかのように 友人と話を続けていたので ぼくは安心した 実は 頭を叩こうとしたのだが それはまずいと思って 軽く蹴る作戦に変えたのだ こういうことをするのも 東京の空気が悪いせいだ だが 田舎の空気はもっと悪い ぼくは郷土愛というより 郷土恐をもっているので まだ東京のほうがましだ だけどお金は 本当になくなりつつある 早く なんとかなってほしい