2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

君を恨まず

君は大変ひどいことを やりおおせた 僕を裏切り 僕を虚仮にし 僕をあざわらい 僕を蔑ろにし 僕を否定し 他を肯定した よかろう それで君の気が済むなら 気の済んだあとに何の引っかかりもないなら それが君の選んだ道であり 僕のいない道である 僕は退場する…

3.11の地震

ぐらついて黒き波濤にすえられてぱんどらのはこ逆しまに開く

exception that proves the rule

「それによって規則があることが分かる例外」 規則を運用するにあたって、年月を経るということがある。 年月を経れば子どもが生まれる。 子どもが生まれると、規則を子どもにまで相続できるかということが問題になる。 やがては、その「例外」の中の例外、…

ある日を自分のものにできるかどうか today's your lucky day、Be my valentine など

today's your lucky day Be my valentine などは、ある日を自分のものにできる、という発想から来ているようである。 ところが、日本語では、そうは言わない。 「今日はついてるな」とは言う。 しかし、「今日は俺のついてる日だ」とは言わない。 厳密には、…

butで絶対という意味がある

口語でよく出てくる 文頭に出てきて、「絶対〜だよ」というような文章を構成する。 まさに日本語の絶対、にそっくりなのだ。 逆接がなぜ絶対になるのか 逆説を繰り返すと絶対正しいものにたどり着くのだろうか??

模範的人物とは? 武者小路実篤『幸福者』と田山花袋『ある僧の奇蹟』 1回目

近代文学作品を軽く読んでいると、大正前期には、模範的人物を模索する作家が多かったので、ぼくはすこし考えてみようと思った。 武者小路実篤『幸福者』、田山花袋『ある僧の奇蹟』が、好例である。大正8年(1919年)と、大正6年(1917年)の作品である。…

ご当地宗教

どうも、地方宗教というものが、ご当地性を持つことがわかった。 ある地方である民間信仰がはやっても、関所は越えない。 それだったら、為政者は安心していられる。 江戸時代は、それで、地方人にはわりあい宗教に寛容だったのかもしれぬ。 そのため、明治…

いろんな作家が地方宗教家を描いている

しかし、都会宗教家を描いた者はほとんどいない。わたしが知らないだけかもしらんが。 地方宗教家が描かれるさいに、語り手はその人を師と呼ぶことが多いようだが、夏目漱石『こころ』では、語り手は、師ではなく、先生と言っている。 まあ、『こころ』が大…